2006年02月20日
不器用なおとな劇
ムッシュ・カステラの恋
典型的な中小企業の冴えない中年社長、世間知らずのその妻、将来の見えないオールドミスの舞台女優、堅物のもと刑事などなど、など...。「こういうめんどくさい人、いるいる〜」といった感じの、不器用なおとな大集合。みんな悪い人じゃないんだけど、不器用故に大切な人とすれ違うばかり。これが若い人の話なら「ふん。死ぬまで悩め」てなものですが、みんながみんな「いい年してもー」と、言いたくなるような憎めない人ばかりです。『ムッシュ・カステラの恋』とひとくくりにしてしまうにはもったいない、いろんな人たちのドラマです。
監督は『家族の気分』の脚本・出演もしていた女性、本作でもバーで働くマニー役で出演しているようです。脚本も主演のジャン=ピエール・バクリとともに手がけていて、脇役に至るまでもキャラクター描写が細やかで(みんなわかりやすすぎる気もするけど)、全体の暖かい雰囲気にも好感が持てました。
もうちょっと観たい!と思わせるエンディングも、フランスらしくて好きです。すべてがうまくおさまって「めでたしめでたし♪」というエンディングよりも(例えば『ラブ・アクチュアリー』のような...あれはあれで大好きですが)、現実的で「そして人生は続く...」という余韻が残るのがなんとも良いです。
Posted by Kabachan at : 17:13

Comments (3)
2年前のお正月の晩にBSで見ました。
ムッシュカステラがココリコ遠藤演じるひげ濃いおっさんそっくりに見えて、最初はうげーうげーーーと家庭教師兼役者の気持ちに感情移入していたんですが、どうしてどうして彼のいじらしさと不器用さと一途さに引き込まれていくんですよね。
だんだん彼を見ていく目が変わっていく役者の彼女と同じ視点になれた面白い作品でした。
最後の辺り、奥様に怒って出てっちゃうくだりでは「お!やるじゃん!」と見直したほどです。
逆に、いつも「私幸せですから〜」と傲慢オーラを垂れ流していた奥様がヨヨとなるところも共感出来ました。誰だって自分一人の力で幸せになってるんじゃないんだよ。って教えてくれたと思います。
私もかばちゃんと同じく、この先のお話が見たい!と思うのですが、こうやって幸せそうな不幸そうな...つまりは日常の余韻をいやらしくなく残せる映画っていいですよね。
ごごごごめん!
なんでこんなにいっぱいコメントが入ってるの?
新手のホラーかいやがらせのようになってしまってすみません。
削除してくださいましーーーー。
うえ〜ん。対応が遅くなってしまってごめんなさい。
削除機能、暇を見つけてつけておきます。でもやり方わかるかしら??
わたしがこの作品で一番共感してしまったのは、やっぱりあの奥様かも〜。こんな風に独りよがりにならないよう気をつけようと思いました!