2007年01月26日
誰かと食べるおいしいごはん
マーサの幸せレシピ
腕は良いけど、神経質で完璧主義でいつもイライラしてばかりのシェフ、マーサ。気心の知れた姉が、姪と一緒に遠方から遊びに来る途中で事故に遭い死んでしまいます。マーサは悲しみに暮れる間もなく、身寄りのない姪のリナを引き取ることになります。

リズム良く正確にきざまれる野菜、ふんわりとしたパスタ生地からシャープな切り口でくりぬかれていくラビオリ、ハーブやスパイスの入った瓶に注がれるオイル...。オープニングから心地良いサントラにのせて、整然とお料理が仕上げられていく厨房のシーンは、冷ややかさや温もりが入り交じってあっという間に引き込まれてしまいます。この他にも、厨房やキッチンでのシーンがたくさんあって、わたしは目を皿のようにして見入ってしまいました。
レストランの厨房では銅のお鍋を使っていました。わたしも欲しい。マーサの自宅のキッチンも、広くはないけど使い勝手がとても良さそうでした。
マーサが得意とするのはフレンチで、「料理に大切なのは正確さとタイミング」と断言しています(わたしはそれが一番苦手なんですが)。そこに助っ人として現れるのが、イタリア人シェフのマリオ。彼を演じているのがセルジオ・カステリットです。わたしの中での彼のイメージは、『グラン・ブルー』で「素潜りのタイムを計測していた人」なのですが、この作品の中での彼の存在は絶大だったと思います。彼が現れたとたん、厨房にぱぁっと花が咲いたように感じました。イタリア人の陽気な気質のなす技かしら。
母親を亡くしてからほとんど食事をしていなかったリナに、マリオが自分の食べかけのパスタを食べさせるシーンはとーっても感動しました。セリフは少ないけど妊婦の同僚レアの存在も、厨房の雰囲気をやわらかくして良かったです。
完璧でなくとも、心のこもった料理を誰かと一緒に食べることって本当に大切なことだと思います。お腹がいっぱいになるだけで、かなしい気持ちもどこかへ逃げていってしまいます。
Posted by Kabachan at : 21:13

マーサの幸せレシピ(2001)