2008年05月16日

映画の中のファッション:その4

8人の女たち

8人の女たち クリスマスの近づいた雪の朝、大邸宅で一家の主人が殺害された。主人の妻にその母と妹、娘二人にメイドに家政婦、そこに主人の妹も加わってさっそく犯人探しが始まった。電話も車も壊され雪に閉ざされた屋敷の中で、徐々に女達の秘密が明かされていく。
フランスの若手監督フランソワ・オゾンの本作は、名作のエッセンスがあちこちにちりばめられた楽しい作品。それぞれのキャラクターを生かした衣装も、様々な名作のワンシーンが参考にされているそう。衣装チェンジはほとんどなく、登場人物も女8人だけではあるが、カラフルな衣装に目移りして字幕を見逃しそうな勢い。若手女優ももちろん魅力的だったが、この作品での見所はやはりカトリーヌ・ドーヌーヴやファニー・アルダンといった、所謂『熟女』の着こなし。妻のギャビーに扮するカトリーヌ・ドヌーヴは、文句なしにブルジョワな装い。年をとってたくましくはなったが、はちきれそうなボディを包む深い緑のワンピースが魅力的。もとキャバレーダンサーのピレットを演じるファニー・アルダンは、赤いタイトなワンピースに挑発的なまなざしで踊る姿に思わずうっとり。その他マミー役ダニエル・ダリューの、上品で優しい色使いの着こなしも目を引いた。年を重ねるほどに魅力を増す女性、ぜひともお手本にしたいですね。(2002年12月のお仕事)


フランソワ・オゾンの作品にはいつも独特の冷ややかさみたいなものが漂っていて、わたしのような凡人はいつもそのムードに「わからないんなら観るな」と言われているような気がします。最近は『ぼくを葬る(おくる)』という作品を観ましたが(メルヴィル・プポー見たさに)、やっぱりそんな気がしました。とても観やすい作品もあるんですけど。『ふたりの5つの分かれ路』という作品は、サントラがとっても魅力的でストーリーにも引き込まれるように観てしまいました。
8人の女たちは他のオゾン作品とはまったく違った雰囲気でしたが、ミュージカルや衣装は本当に楽しめました。内容はというと、あんまり覚えてなかったりするので、また見直してみたいと思います。
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Posted by Kabachan at : 13:06

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