[ February 2006 ]  Archive

February 20, 2006 | 17:13  | 

ムッシュ・カステラの恋

典型的な中小企業の冴えない中年社長、世間知らずのその妻、将来の見えないオールドミスの舞台女優、堅物のもと刑事などなど、など...。「こういうめんどくさい人、いるいる〜」といった感じの、不器用なおとな大集合。
みんな悪い人じゃないんだけど、不器用故に大切な人とすれ違うばかり。これが若い人の話なら「ふん。死ぬまで悩め」てなものですが、みんながみんな「いい年してもー」と、言いたくなるような憎めない人ばかりです。『ムッシュ・カステラの恋』とひとくくりにしてしまうにはもったいない、いろんな人たちのドラマです。
監督は『家族の気分』の脚本・出演もしていた女性、本作でもバーで働くマニー役で出演しているようです。脚本も主演のジャン=ピエール・バクリとともに手がけていて、脇役に至るまでもキャラクター描写が細やかで(みんなわかりやすすぎる気もするけど)、全体の暖かい雰囲気にも好感が持てました。
もうちょっと観たい!と思わせるエンディングも、フランスらしくて好きです。すべてがうまくおさまって「めでたしめでたし♪」というエンディングよりも(例えば『ラブ・アクチュアリー』のような...あれはあれで大好きですが)、現実的で「そして人生は続く...」という余韻が残るのがなんとも良いです。
February 20, 2006 | 16:29  | 

シェルタリング・スカイ

10年以上前に観たとき、スケールのでかさに途方に暮れてしまった覚えがあります。最近じっくりと観直してみましたが、あんな土地で夫を失うデヴラ・ウィンガーの孤独を思うと、やっぱり途方に暮れてしまうのでした。
「あなたは誰も必要としていない」と言われたマルコヴィッチの瞳は、妻を見つめながらもやはりずっと遠くを見ているようでもあり、本当は愛が終わっていることに気づかないふりをして旅を続けているように思えてかなしかったです。
アフリカの広大な景色、美しくてかなしい音楽(by教授)、センスの良い衣装などなど...。
誰かが死んでも、残された者は残された時間を地球のどこかで生きていくしかないのだなぁ。
February 12, 2006 | 16:38  | 

ヴィレッジ

いままで観たシャマラン監督の作品の中で、一番おもしろかったです。わたしの中で、『M・ナイト・シャマラン』というカテゴリが確立されたように思います(笑。
これを観る1年ほど前に『サイン』を観ていたのですが、同じような心構えで観ていたら見事にだまされました。でもその前ふりも決して退屈なものではなくどきどきはらはら楽しめました。主演の女性もすごくきれいで印象的でした。
お約束の監督自身の登場も、今回が一番格好良かったと思います。監督本人は、「僕の登場を心待ちにいている観客が多く、そのせいでストーリーに集中できないのではないかと心配」とインタビューで答えていました。
February 12, 2006 | 16:14  | 

サイン

謎解きのインド人、シャマラン監督。
『シックス・センス』は結末が読めてしまい、『アンブレイカブル』はまったく理解できず、なんだかなぁと思っていたのですが、この作品はとても好きでした。シャマラン監督の作品の楽しみ方がやっと少しわかった気がします。
テレビ画面上を「さささ〜」てな感じに横切る宇宙人の姿や、アルミホイルをかぶったホアキンの姿には大爆笑でしたが、サスペンスとかホラーというよりも、人間の心理を描いたドラマなのですね。家の中に閉じこもった家族が「いま一番食べたいものを作って食べよう」と、たくさんごちそうを用意するシーンなど、とても好きでした。
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