ロシュフォールの恋人たち
南仏の小さな港町ロシュフォールに、旅芸人のエチエンヌ(ジョージ・チャキリス)とビルがキャラバンを率いてやってきました。年に一度のお祭りを前に、街は活気づいています。街の中心的広場にはイヴォンヌ(ダニエル・ダリュー)のきりもりするカフェがあり、エチエンヌや絵かきの水兵マクサンス(ジャック・ペラン)達の憩いの場所となっています。ロマンチストなマクサンスは、理想の女性像を画廊に飾り、いつかその女性とめぐり合うことを夢見ています。
イヴォンヌの娘たち、ソランジュ(カトリーヌ・ドヌーヴ)とデルフィーヌ(フランソワーズ・ドルレアック)は、それぞれバレリーナと音楽家を目指し、いつかパリに行くことを夢見る美しい双子の姉妹。気まぐれな踊り子が急にやめてしまったことから、エチエンヌはふたりに代役を依頼します。
小さな町の中でたくさんの出会いがありますが、肝心のふたりはすれ違うばかり...。ジャック・ドゥミ&ミシェル・ルグランのコミカルなミュージカルは、以外にも切ない物語です。
昨年、とうとうデジタルリマスター版がDVD化されました。リマスター前のDVDが廃盤になったあと高額でユーズドを買ってしまうところでしたが、我慢してよかった。
キャラバン隊がトランスボドゥール橋を渡って街にやってくる、期待に胸が踊りだしそうな静かで美しいオープニング。
特典のDVDに映画公開から25周年を祝った式典の様子が入っているのですが(1992年なのですでに20年前...)、撮影時にバイク乗りに扮していたおっちゃん(ロシュフォールの住人らしい)などが登場し、当時を振り返ります。平凡な田舎の街じゅうのよろい戸がカラフルに塗り替えられ、大スターを率いた撮影隊がやってきた様子は、きっと物語のお祭り以上に盛り上がったのではないかしら?広場を見下ろす姉妹の部屋は、実際には市長室だったらしい。
カトリーヌ・ドヌーヴは「永遠の命をもつ映画に、25年後のわたしたちが来たことで新しい命を吹き込むことになる。少し複雑だわ」と語っています(彼女の実姉でもあるフランソワーズ・ドルレアックは、映画公開の1年後に交通事故で亡くなった。ジャック・ドゥミ監督も1990年に他界)。
そういえば、劇中姉妹が並んでいるとどうしてもフランソワーズが見劣りしてしまうなぁと思っていたのですが、メイキングの映像を見るととてもきれいな人でした。ナチュラルな髪型や私服がとても素敵なのです。妹が完璧すぎるのですね。
要となるミュージカルですが、どの曲もとても素晴らしくて印象に残ります。ダンスも、バレエのようだけどコミカルな動きが多く楽しめました。全体的に見ると動きがバラついているのだけど、これがまたこの作品らしさなのかな。
ジョージ・チャキリスと水色の相棒(無名なのかどこにも名前が出てこない人)のダンスシーンにいつも見入ってしまいますが、さすがジョージ・チャキリスの動きはしなやかでキレがあってかっこいい!水色くんは男前ですが、ダンスは必死でチャキリスに合わせてるように見えました。全然合ってないのだけど(笑。
ふたりがカフェで自己紹介をするシーンと、広場で踊り子にふられるシーンが大好きです。踊り子は青い目をした水兵に恋をして去ってしまうのだけど、ちょこまかしたステップと「どっこいしょ」と合いの手を入れたくなるような振り付けにググっときます。
特別出演でジーン・ケリーも登場しますが、ハリウッド仕込みのアクションで場の雰囲気がぱっと変わります。そこがちょっと笑えるのだけど、あれも狙いなんだろうか。
フランス語だからか、ジョージ・チャキリスもジーン・ケリーも歌声は吹き替えだそうです。地声で歌っているのはダニエル・ダリューだけだとどこかで見たのですが、本当かな。
ダニエル・ダリューといえば、わたしがまっさきに思い出すのは『8人の女たち』。あの作品でもやはりカトリーヌ・ドヌーヴと親娘でした。それにしてもお母さんにしては若すぎないかしら?と思ったら、ダニエル・ダリューはロシュフォールの撮影時すでに49歳!なのでした。全然見えない!ちなみにカトリーヌとフランソワーズはそれぞれ23歳、24歳でしたが、もうちょっとお姉さんに見えたりして...?
楽器店を営むミシェル・ピコリは江頭2:50に見えて困った。
常連客を呼んでの晩餐のシーンで意味深な話題が出ます。これはシェルブールの雨傘や『ローラ』という作品につながっているようですが、見ていないのでわかりませんでした。
『シェルブールの雨傘』もリマスター盤が同時発売されましたが、すべてのセリフが唄になっているシェルブールは、わたしにはしんどすぎて1度しか見ていません。
にぎやかにお祭りが終わったあと、静かに物語が終わりますが、なんともいえない余韻が残ります。ソランジュがカフェでひとり座っているシーンが美しすぎて泣けてきます。ハッピーすぎないエンディングがとても印象的。
本当に何度見ても頭の中にきれいな花が咲くようです。生きててよかった。またはもっと早く生まれて、うしろのダンサーのひとりになれたらよかった。とか思ったりして。
昨年、とうとうデジタルリマスター版がDVD化されました。リマスター前のDVDが廃盤になったあと高額でユーズドを買ってしまうところでしたが、我慢してよかった。
キャラバン隊がトランスボドゥール橋を渡って街にやってくる、期待に胸が踊りだしそうな静かで美しいオープニング。
特典のDVDに映画公開から25周年を祝った式典の様子が入っているのですが(1992年なのですでに20年前...)、撮影時にバイク乗りに扮していたおっちゃん(ロシュフォールの住人らしい)などが登場し、当時を振り返ります。平凡な田舎の街じゅうのよろい戸がカラフルに塗り替えられ、大スターを率いた撮影隊がやってきた様子は、きっと物語のお祭り以上に盛り上がったのではないかしら?広場を見下ろす姉妹の部屋は、実際には市長室だったらしい。
カトリーヌ・ドヌーヴは「永遠の命をもつ映画に、25年後のわたしたちが来たことで新しい命を吹き込むことになる。少し複雑だわ」と語っています(彼女の実姉でもあるフランソワーズ・ドルレアックは、映画公開の1年後に交通事故で亡くなった。ジャック・ドゥミ監督も1990年に他界)。
そういえば、劇中姉妹が並んでいるとどうしてもフランソワーズが見劣りしてしまうなぁと思っていたのですが、メイキングの映像を見るととてもきれいな人でした。ナチュラルな髪型や私服がとても素敵なのです。妹が完璧すぎるのですね。
要となるミュージカルですが、どの曲もとても素晴らしくて印象に残ります。ダンスも、バレエのようだけどコミカルな動きが多く楽しめました。全体的に見ると動きがバラついているのだけど、これがまたこの作品らしさなのかな。
ジョージ・チャキリスと水色の相棒(無名なのかどこにも名前が出てこない人)のダンスシーンにいつも見入ってしまいますが、さすがジョージ・チャキリスの動きはしなやかでキレがあってかっこいい!水色くんは男前ですが、ダンスは必死でチャキリスに合わせてるように見えました。全然合ってないのだけど(笑。
ふたりがカフェで自己紹介をするシーンと、広場で踊り子にふられるシーンが大好きです。踊り子は青い目をした水兵に恋をして去ってしまうのだけど、ちょこまかしたステップと「どっこいしょ」と合いの手を入れたくなるような振り付けにググっときます。
特別出演でジーン・ケリーも登場しますが、ハリウッド仕込みのアクションで場の雰囲気がぱっと変わります。そこがちょっと笑えるのだけど、あれも狙いなんだろうか。
フランス語だからか、ジョージ・チャキリスもジーン・ケリーも歌声は吹き替えだそうです。地声で歌っているのはダニエル・ダリューだけだとどこかで見たのですが、本当かな。
ダニエル・ダリューといえば、わたしがまっさきに思い出すのは『8人の女たち』。あの作品でもやはりカトリーヌ・ドヌーヴと親娘でした。それにしてもお母さんにしては若すぎないかしら?と思ったら、ダニエル・ダリューはロシュフォールの撮影時すでに49歳!なのでした。全然見えない!ちなみにカトリーヌとフランソワーズはそれぞれ23歳、24歳でしたが、もうちょっとお姉さんに見えたりして...?
楽器店を営むミシェル・ピコリは江頭2:50に見えて困った。
常連客を呼んでの晩餐のシーンで意味深な話題が出ます。これはシェルブールの雨傘や『ローラ』という作品につながっているようですが、見ていないのでわかりませんでした。
『シェルブールの雨傘』もリマスター盤が同時発売されましたが、すべてのセリフが唄になっているシェルブールは、わたしにはしんどすぎて1度しか見ていません。
にぎやかにお祭りが終わったあと、静かに物語が終わりますが、なんともいえない余韻が残ります。ソランジュがカフェでひとり座っているシーンが美しすぎて泣けてきます。ハッピーすぎないエンディングがとても印象的。本当に何度見ても頭の中にきれいな花が咲くようです。生きててよかった。またはもっと早く生まれて、うしろのダンサーのひとりになれたらよかった。とか思ったりして。







Respons to "ロシュフォールの恋人たち" (2)
ロシュフォール、大好きな映画です。イラストがすばらしいですね!!
>水色くんは男前ですが、ダンスは必死でチャキリスに合わせてるように見えました。
私も思いました(笑) ジョージ・チャキリスがすごすぎるんですね。
あと、ジーン・ケリーもジョージ・チャキリスもアメリカの俳優なのに、なんであんなに
フランス語がうまいんだろう・・・と思いました。
広場で踊り子にふられるシーンの歌が好きです。「涙でメイクが流れるわ・・・」ってとこ。
自分たちがフッたくせに!(笑)
★めぐみさん
コメント、ありがとうございます。
わたしもこの映画が本当に大好きなので、共感できる意見をくださるととても嬉しいです♪
メイキングで見たのですが、この作品はフランス語版と英語版があるそうで、それぞれ同じ内容で撮り直しているんだそうです(聞いただけで気が遠くなります)。
フランス語版の台詞や歌は、ジーン・ケリーもジョージ・チャキリスも別人が吹き替えているそうですよ。もったいないですよね!英語版では本人が歌っているのかどうか、気になります。
踊り子にふられるシーンはほんとにほんとに素敵ですよね。
あのステップと歌を思い出すだけで踊りだしたくなってしまいます。
わたしも同じく「涙でメイクが流れるわ・・・」のとこが大大大好き!!!
あんなふうに踊れて歌えたら、どんなに気持ちがいいでしょうねぇ。
…書いていたらまた見たくなってしまいました。