[ March 2007 ]  Archive

やぁ★ゲバラ!惚れちゃいました

March 30, 2007 | 01:06  | 

チェ★ゲバラ モーターサイクル南米旅行日記:エルネスト・チェ・ゲバラ(著)、棚橋 加奈江 (訳)

チェ★ゲバラ モーターサイクル南米旅行日記:エルネスト・チェ・ゲバラ(著)、棚橋 加奈江 (訳)映画『モーターサイクル・ダイアリーズ』、『トラベリング・ウィズ・ゲバラ』、『チェ・ゲバラ 人々のために』をまとめて観て、「これは読まねば!」と思った本です。
革命家となってからの彼のことはあれこれ言えるだけの知識がわたしにはないのですが、まだ彼がただのエルネスト・ゲバラとして親友アルベルトとともに旅をしながら綴ったこの日記には、すでに指導者チェ・ゲバラとしての強い意志や自信が見え隠れしています。
弱いものを守るために自ら武器を持って立ち向かうということが、日本人のわたしには本当に正しいことかどうか判断できないのだけど、少なくともこの本から受ける彼の印象は、まだ少年の面影すら残る野心家で心の優しい青年なのです。

それにしてもこういう類の本を読み慣れていないせいかもしれないけれど、日本語なのに日本語でないような、1行読むのに何度も読み返したりして、読んでも読んでも進まない気がしました。言葉はもちろん、文化や時代も違うし、こういう本の翻訳って難しいのでしょうか。でももしわたしがアルゼンチン語を熟知していれば、もうちょっとセンスの良い本にできたかもなぁとか、図々しいことを考えながら読みました。
それでも、彼の文章はとってもユーモアがあってぷっと吹き出してしまう表現が数々ありました。それを日本語に訳すとどうにもわかりづらいのですが。原文ではどうなっているんだろ。見てもどうせわからないんだけど。

医学を学ぶ立場からか、いろんな場所でトイレの不衛生さを指摘していますが、ペルーのインディオがそこら辺に適当に用を足して女の人はスカートで拭いてるようだけど男はそのまんまらしいということを書いてあって、ひっくり返りそうになりました。その後に『女の人と子供のセットは排泄物の倉庫だ』と付け加えてあって吹き出しました。
そこでの光景がゲバラにとっても印象深かったのか、後に訪れるハンセン病患者の療養施設の劣悪な環境について、『治療内容はともかくその他は地獄だ』。そして『その他のことを我慢できるのは、ペルー山岳地帯のインディオたちの持っている宿命主義的な悩める精神だけだ。』と記しています。こんなユーモアのセンスがあるからこそ、人々に愛される革命家となったんだろうなぁ。

『モーターサイクル・ダイアリーズ』は、この本のエピソードをバラバラにしてつなぎ合わせたような印象がありました。随所で映画の場面に出くわしますが、順序がでたらめなので映画を思い出しながら読むとちょっと混乱してしまうかも。
それにしても、ガエル・ガルシア・ベルナルはかっこよかったですなぁ。

フロイト家のメイドさん

March 29, 2007 | 22:37  | 

フロイト家の日常生活:デトレフ・ベルテルセン (著)、石光 泰夫、石光 輝子 (訳)

フロイト家の日常生活図書館でたまたま見つけた本ですが、これがもし本屋で見つけた本だったなら見向きもしなかっただろうに、これぞ図書館の魔力だなぁ。 フロイトといえば、映画『アニー・ホール』の冒頭でウディ・アレンがフロイトがネタ元だとするマルクス兄弟のジョークを引用していて、だからわたしはてっきりそういう昔のコメディアンかなにかだと、最近まで思ってたりして。恥ずかしい限りですが。 フロイトの本を読破する自信は今のわたしにはまったくありませんが、賢い人がどんな日常生活を送っていたか、それは非常に興味深いところです。この本のタイトルは、そんなわたしの下世話な心をくすぐりました。

パウラ・フィヒトルという名前の、フロイト家で30数年働いたメイドのインタビューからなるこの本、翻訳の文章が嫌になるほどわかりづらく、読むのにかなり時間がかかりました。でもタイトルのまんまの印象で、とてもおもしろかったのです。
30数年といっても、パウラが雇われたときにはジークムント・フロイトはすでにおじいちゃんで、ロンドンに亡命してから程なく亡くなってしまうのですが。
第二次大戦中のさなかユダヤ人であったフロイト家をとりまく時代背景もまた、わたしのつたない歴史の知識とリンクしてなるほどねぇと唸りました。
マリリン・モンローが患者としてやって来たときの話も、興味津々で読みました。あとはヴァージニア・ウルフなども、わたしは映画『めぐりあう時間たち』の中での彼女ぐらいしか知らないので、パウラの視点で書かれた彼女たちの印象はおもしろかったです。

フロイト家の日常の描写もやはりおもしろかったです。ウィーンで暮らしていたアパートは間取り図のカットまであって、わたしはいろんな妄想をふくらませつつ読みました。でもフロイト家の人たちのというよりもパウラを中心に書かれているので、どんどん彼女に感情移入してしまって、読み進むうちにわたしはほとんどパウラになりかけていた気がします。
彼女のフロイト家に仕える精神はしだいに病的になり、「メイド症候群」とでも呼びたいくらい。ご主人様に診てもらえばよかったのに。

くるまへの息子の情熱

March 29, 2007 | 20:42  | 

くるまがいっぱい:グレース・マカローン(文)、デイビッド・カーター(絵)

くるまがいっぱい:グレース・マカローン(文)、デイビッド・カーター(絵)今日は息子を連れて近所の図書館へ行きました。いつもはもっと離れた図書館へ車を使って行ってましたが、今日みたいなお天気の日にお散歩がてら歩いて行くにはちょうど良い距離にありました。もっと早くに気づいておけば良かった...。
何度か図書館を利用するうちにわかったことは、わたしの読解力では2週間で読める本はどうがんばっても2冊。でも息子用の絵本なら何冊だって大丈夫です。今日は、わたしの本2冊と息子の絵本6冊を借りました。そのうち3冊は息子が自分で選んだもの、全部クルマの本ばっかりです。
この本もそのうちの1冊ですが、かわいいイラストながらなかなかしっかりとした車の描写で、息子はすっかり魅了されていました。文章はひらがなとカタカナだけの簡単なものなのですが、なんと息子は自分で読んでしまいました。
字が読めるようになるなんて小学校からでも十分と思ってわたしから教えることはなかったのですが、時々聞かれて教えたりしているうちに勝手に覚えちゃったのねぇ。

そんなわけで、この本は息子が初めて自分で読んだ本ということになります。すごい!読み終わった息子はとっても満足げでした。大好きなクルマの本を自分で読めたんだもの、さぞやうれしかったことでしょう。
終わりのページには、何ページのあのクルマはフェラーリだのシボレーだのと説明書きがついていてそれを見ながら読み返すのもまた楽しい。あの解説は翻訳の際に勝手に付け加えられたと想像してますが、翻訳者がクルマ好きだったのかしら?妙に親しみを覚えます。

詩人の暮らし

March 29, 2007 | 13:11  | 

ひとり暮らし:谷川俊太郎

ひとり暮らし:谷川俊太郎谷川さんの文章には、日本人なら誰もが無意識のうちに出会っているだろうと思います。わたしも最近になって、「あ、これも谷川さんの文章だったのか」と気づくことが多くあります。
特にファンというわけではありませんが、数年前に谷川さんの愛車がFIATのプントだということを知ってからなんとなく気になる人です。 普段から物書きをしている人の(特に谷川さんは詩人であるし、他人の文章を翻訳したりもしているので)、自分のことを書いた文章というのはとても興味深くておもしろいです。ひとつひとつの言葉をかみしめるように、じっくり読んだ本です。

文章で自画像を書くことなどについてふれていた項だったと思うのですが、レンブラントの自画像について『そのへんにころがっているじゃがいもを見る目と同じ目で自分を見ていて、なんの思い入れもないのだが、その表情は実に生き生きしている。』と書かれていて、「はぁー」とため息が出ました。
その他、『自分と出会う』では『ほんとは誰でも自分とつきあうのは大変なんじゃないか。ただ大変なのを自分じゃなく、他人のせいにしているだけじゃないか。』
『とりとめなく』では『ごまかしからごまかしへと生きていく間に、真実が見え隠れするからだ。』

こんなふうに言葉にできる才能ってすごい。わたしはこれに対して、うまい感想も浮かびません...。

寒の戻りにめちゃウマ鍋

March 18, 2007 | 13:25  | 
めちゃウマ鍋 以前、一家で風邪をひいて息も絶え絶えに作った鍋がめちゃウマくて、忘れないうちにとmixiの日記に殴り書きしたところ、グルメなマイミクさんたちに予想外に好評だった鶏団子のみぞれ鍋です。 昨日とても寒かったので晩ご飯に作りました。やっぱめちゃウマかった。

ポイントはお団子に豆腐を混ぜること、ふわっふわの鶏団子になります。

ち、チケットとれたぁ〜!

March 14, 2007 | 22:18  | 

Four on the Floor:Juliette and the Licks Juliette & The Licks - Four On the Floor

Four on the Floor:Juliette and the Licks女優としてのジュリエット・ルイスは『ナチュラル・ボーン・キラーズ』から、歌の方は『ストレンジ・デイズ』で披露した甘ったるい歌声にしびれて以来の大ファンです。
彼女がバンド活動を始めたと知ったときはうれしくて小躍りしましたが、初めて聴いたときはあまりのかっこよさにくらくら。前作の『You're Speaking My Language Juliette & The Licks - You're Speaking My Language』はジャケットのエロかっこよさにも脱帽、さすがはハリウッド女優の貫禄なのです。日本のエロかっこいいあの人の(名前失念)、どこがエロくてかっこいいのかがわからなくなるほどです(最初からわかろうともしてません。すいませんあの人)。
今回のニューアルバムもこれまたかっこいいのです。オフィシャルではPVや画像も見られますが、あんな格好でまじめにロックできるのは彼女しかいないでしょうね。

旅に

March 11, 2007 | 23:09  | 

ミナを着て旅に出よう:皆川明

ミナを着て旅に出よう:皆川明29歳の頃、30歳になるのが嫌で嫌でたまらなかったのですが、たくさんの年上のお友達が「30過ぎるとてもラクになって楽しいよ」と口をそろえて励ましてくれました(笑。
そのときはいくらそう言われたって「じたばたせずに、あきらめて受け入れなさい」というような暗示にしか聞こえなかったものですが、いざ30歳になってみるとたまたまそういうタイミングだったのかどうか、いろんなしがらみから解放されて本当に楽になりました。
20代は得るものも多かったと思いますが、めまぐるしくて取りこぼしてばかりいたように感じます。

最近になってようやく自分のことが少しは理解できるようになり、少しは認めることもできるようになりました。
そのきっかけにもなったのが皆川さんの本でした。
皆川さんのうみだすテキスタイルはため息が出るほどすてきですが、皆川さん自身も物静かな中に情熱と芯の強さを持ったすごい人だと感じました。
本を読んで皆川さんの考え方を知っていくうち、自分の不器用で遠回りばかりの性分も、悪くはないかしらと受け入れることができました。

こんなことってあるかしら?

March 11, 2007 | 17:38  |  ,

いぬのおばけ:長 新太

いぬのおばけ:長 新太長男がうまれてそろそろ本を読み聞かせてみようと思った頃から、昔好きだった絵本や気になる絵本を手当たり次第買いあさり、気づいたら絵本だらけになっていました。あんまりたくさん持っていても読まない絵本があるのはなんだかなぁと思い、最近は母を見習って図書館通いをしています。それでも、借りた本を息子がとても気に入ってやっぱり買っちゃったりするんですけど。
その確率が高いのが、息子もわたしも大好きな長さんの絵本です。昨日の夜息子に読みました。

突拍子もなくて、ちょっとふざけているようで、なんだかしんみりするお話。びっくりするぐらいの色彩とあのなんとも言えない大胆なタッチにすっかりまいってしまいます。
いぬのおばけは、道に寝ていた犬をおんぶしてたらどんどん大きくなってしまって...というお話です。うんちのおばけやお医者さんのおばけがおかしくてしかたがないのですが、読んでいるとちょっと涙が出そうです。受け止めるということの純粋さや勇気かなぁ。息子もなんだか、笑いつつもしんみりと聞いていました。
おしまいは、女の子の心情を表しているような、あとくされなくさっぱりとしています。

ギタポップで窓全開

March 11, 2007 | 15:08  | 

As Found:Fugu Fugu - As Found

As Found : Fuguすてきな春の服を探していろんなファッションサイトを見回しているうち、どっかのおしゃれなサイトで流れていて思わず聞き入ってしまったFuguというバンドです。
トップページから良い音で音楽が聴けるのは、ジョン・メイヤーのサイトで初めて体験したと思うのですが、とても楽しい機能ですね。どういう仕組みになってるのか見当もつかず恥ずかしい限りですけど。
で、Fuguのあまりのさわやかさにくらくらしながら衝動買いしてみましたが、春から窓全開のドライブには欠かせぬサウンドになりそうです。歌詞は英語なのですが、フランスのインディーズバンドということ。『Fugu』ってどういう意味だろうと思って、仏日辞典をひいてみましたが載ってませんでした。ボーカルの声だけ聴いているとキリンジに似てると思います。冷たく淡々とした、でも甘い声です。わたしは1、3、9曲目が好きですが、特に9曲目の『Hold It Tight (Don't Lose It)』に惚れています。

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