[ May 2009 ] Archive
バター、バター、クリーム、バター
アリス・B・トクラスの料理読本 ガートルード・スタインのパリの食卓:アリス・B・トクラス(著)、高橋 雄一郎・金関 いな(訳)

ガートルード・スタインは作家で、新人画家のパトロンでもありました。アリス・B・トクラスはガートルード・スタインの生涯の恋人で、この本はガートルード・スタインが亡きあと、アリスがガートルード・スタインや友人たちにふるまった料理のレシピとエッセイをまとめたものです。
わたしはガートルード・スタインもアリス・B・トクラスも知らなかったんですが、ふたりとも女の人です。
ガートルード・スタインがサロンで客人のお相手をしている間、アリスはせっせとごちそうの支度をしていたようです。数々のレシピがかなり詳細に書かれていますが(写真などはない)、どれも手間と時間のかかる手の込んだものばかりでした。
食材も豪華で、なかなか真似のできそうなレシピがないのだけど、一番びっくりしたのは「蛙の足を100本用意して」とさらっと書いてあったこと。フランスでは蛙の足が普通に手に入るのかな。わたしは一度だけ食べたことあるんだけど、思わずベルヴィルランデブーを思い出してしまいました。
まだ読み始めたばかりの頃、あんまりよだれが出るので『小猪のロースのロースト』を豚肉に変えて作ってみました。オーブンで焼きながら、皿にたまったバターと肉汁をローズマリーの束を使って肉に塗りつける作業が楽しかった。仕上げにゆで栗を加えるのだけど、なかったので割愛。一応『猟肉料理用のソース』というものを作ったのだけど、いろいろ足りないものを省いて、バターの量も減らしたら、結局いつものソースのような味になってしまいました(笑。
タイトルにはパリの食卓とあるけど、パリでのエピソードは前半で、あとは戦時中の基金の仕事でクルマで旅をしながらの食卓となり、その後1年アメリカでの食卓もあり、後半は南仏ビリニャンで14年間過ごします。
ビリニャンでの菜園の様子はとても興味深く読みました。いろんな野菜やフルーツを育てて、その成果などが詳細に書かれていておもしろかったです。「自分で作った野菜の収穫ほど胸をときめかせ、深い満足感を与えてくれるものはなかった」という彼女のことばが、とても心に残りました。わたしもいつかは...。
そういえばアルネでの解説には「ハシシ入りケーキ」のことが書かれていたのだけど、それは最後まで出てきませんでした。不思議に思っていたのだけど、翻訳者高橋雄一郎さんのあとがきに、原本が膨大だったため3分の1にカットしたということが書かれていました。このハシシ入りケーキ(正確にはハシシ・ファッジ)はカットされた「友人たちのレシピ」という章に収録されていたそうですが、初版の出版時にもこのやばいレシピは削られていたそうです。
高橋さんのあとがきは、とても文章がきれいで引き込まれる内容でした。本文の訳も、分かりやすくとても読みやすかったです。
最初のページを読み始めてからすでに何年も経ってしまったので、もう一度最初から読み直したくなっております。
5月26日

平日のお誕生日だったので、夜のパジャマパーティを地味にやりました。
ベル、散歩、ダイエット。

ここ数年だんなさんの実家で暮らしていたので、うちでお祝いするのは久しぶり。...とはいっても、ヘタにごちそうをあげるとすぐおなかの具合が悪くなってしまうので、朝みんなでもみくちゃにして「おめでとう〜」を言いました。
夜になって、だんなさんが新しい首輪を買ってきてくれました。いつも男の子だと思われてしまうベルのため、キラキラがいっぱいついたピンクの首輪。超ラブリーです。買う際にいろいろカスタマイズできるそうで、だんなさんは「オレがデザインした」と何回も言っていた。
雨の名古屋、雨の浜松。

胃腸の不調

ものすごい胃痛に、寒気、倦怠感、頭痛に軽い吐き気、発熱ときて「はっ!この症状は、もしやインフルエンザでは?!(どこにも行ってないけど)」と思ったのですが、鼻水も咳も出ない...。次に「はっ!この症状は、そういえばつわりのようだ!!」と思ってしまい、ひとりソファにぐったり寝っ転がりながらおろおろしておりました。
病院行けよって話ですが、ちょうど車検で車がなく、歩いて20分かかる病院まで次男を連れて行く気力がありませんでした。ああいうときはどうするべきかしら?
だいぶ遅れてこどもの日

義理のお母さんに贈ってもらった五月人形を今年こそ飾るつもりでいたけど、次男から守るにはどこにどのように飾ればいいだろうと考えているうちキャンプの日になり、翌日のこどもの日はアメーバのようにいちにち寝間着で過ごしてしまった。
わたしにとっては家族のお誕生日とクリスマスと正月だけで精一杯なので、こういうお祝いが上手な人をとても尊敬してしまいます。日本人としてちゃんとこなしたいという願望はあるものの、わたし自身こどものころにひな祭りをしてもらった覚えが皆無なので、この年になってもまったく興味を持てないのであります。いかんなぁ。
ふつうの日

自分のおこないは自分に返ってくる
しんせつなともだち:方 軼羣 (作), 村山 知義 (絵), 君島 久子 (訳)

雪の降る寒い日、食べ物を探しに出かけたこうさぎはかぶをふたつ見つけます。ひとつは自分で食べることにして、もうひとつをろばにあげようとろばの家に行きますが、ろばは留守。こうさぎはかぶをろばの家に置いて帰ります。ろばも食べ物を探しに出かけていて、さつまいもを見つけますが、家に戻るとかぶが置いてありました...。
いいことをすると、必ず自分にもいいことがある。という教訓のようなお話しですが、わたしは思わずこの逆のストーリーを想像してしまいました。悪いことをしても、きっと自分に返ってきます。息子に読み聞かせながら、ついそんな余計なことまで話してしまうのでした。
先日、今夜のスターは誰だもあわせてリニューアルしたんですが、環境によってはページのレイアウトがぐだぐだになっていることわかり、慌てて直しました。マイミクUIさんにお手伝いいただき、だいたいの環境からはまともに見えているんじゃないかなぁと楽観視してます。
昔はIE一筋だったけど、今になってIEにこんなに泣かされるとは...。今でも、WinのIE7.0ではスターのトップページがまともに見えてないんじゃないかなぁと思う。あとIEではテキストの回り込みに『float』を使うとどうもだめっぽいです。まぁ、とりあえずはよしとする。
エンソくんの遠足
エンソくんきしゃにのる:スズキコージ

この絵本は、一昨年のクリスマスにおばがこどもたちに贈ってくれたものです。
昔からおばさんは絵本のセンスが抜群で、いとこの部屋にレオレオニがずら〜っと揃っているのがうらやましくて仕方がありませんでした。こどものころにおばさんからもらったブライアンワイルドスミスやセンダックの絵本は、今でもわたしの宝物で息子に読み聞かせることもあります。
スズキコージさんの絵本を初めて見たのもおばさんちでした。これは『ウシバス』のページにも書いた気がするけど、初めてスズキコージさんの『サルビルサ』を見たときは気味が悪くてなにがおもしろいのかよく分かりませんでした。その当時はレオレオニみたいなちょっとコじゃれたのか、さもなくばノンタンが好きだったので。
それに比べると、息子たちはスズキコージ色になんの抵抗もないようです。男の子だからなのか。ま、素直に受け入れてくれて母はうれしいですけど。
エンソくんは汽車に乗って、おじいさんに会いにいきます。それだけのお話なんですが、1ページごとにいろんなアングルでエンソくんが描かれていて飽きません。
いつもは夜寝る前に長男が好んで選ぶ本なのだけど(次男はメイシーちゃんか長さんを持ってくる)、こないだふと気づいたら長男が弟に読んであげていて「はい!エンソくんはどこかなー?」「...ここ!」「せいかーい!すごいじゃーんよくわかったねー」なんてやりとりをしてて笑えました。
アウトドアだぜ

5月4日だったのでなによりも渋滞が心配で、「早めに出るか?」「遅めに出るか?」で前日まで悶々としてましたが、いちかばちかで「遅め」に賭けてみたところ見事に事故渋滞にはまりました(あほー!!!)。