リアルな主婦象

April 24, 2011 | 02:30  |   | 

逆襲、にっぽんの明るい奥さま:夏石 鈴子

20110424-1.jpgなにかの記事で、川上弘美さんのおすすめの本として紹介されていました。ぱっと見た感じ、誰かにすすめられない限りまず手に取らないタイプの本だと思いましたが、川上さんがどんな本を読んでいるのか興味があって、図書館で借りてみました。
お茶くみ奥さま、レジ打ち奥さま、長生き奥さまなどなど、いろんな奥さまの短編集。物凄くリアルで、たぶん実話なのかな?
小学生ぐらいの子どもを持つ奥さまの話が多く、PTAについての話題など寒気がするほど身に覚えのあるエピソードばかり。現実的すぎて複雑な気持ちになってしまったのだけど、それでもあっという間に読み終わってしまいました。
リアルすぎる奥さまの中でも、不倫の末に略奪結婚した奥さまと、義理のお母さんに逆襲する奥さまの話が、自分にとっては非現実的でおもしろかったです。だけど、小説を読むというより、誰かの人生相談を読んでいるようだったかな。

わたしが本に求めていることは、せっかく時間を割いて読むのであるから、自分の生活とはちょっとかけ離れた世界であってほしいのかな。と気づきました。
川上弘美さんのような人は、きっとすごい速さでいろんな本を読んでいるんでしょうね。

愛情日誌:夏石 鈴子

20110424-2.jpg読みやすそうだったので、奥さまと一緒に借りてみた本です。3編の短篇集ですが、最初のふたつの登場人物は同じ。それが、ふたりの幼い子どもを持つ奥さまのお話で、自分と重なる部分が多すぎてなんだか悲しい気持ちになってしまいました。まるで、絶対に人には見せられない心の日記を読んでいるようではないか?普段頭で考えていることをそのまま活字にしたら、わたしもきっとこんな感じになるに違いない。たいした希望もなく、絶望しているわけでもなく、日々の生活の中でただ淡々とはきだされる心のつぶやき。

そして3編目は、なぜか独身の銀行員女子(美人)が本屋でおっさんにナンパされるというお話なのですが、この3編の構成はいったいなんなのでしょう。
3編目が異様に浮いていて、前の2編でむなしくなったあとにこれを読むと、おばさんなんだかとっても落ち込んでしまいました。
このもてもての銀行員女子も、いずれは結婚して家事と育児に疲れ果てるのだと思うと、女の人生ってなんてつまらないんだろう。などと考えてしまいます。もっと楽しいはずだけどなぁ。