冬の読書:1

December 27, 2011 | 15:11  |   | 

今日もやっぱり処女でした:夏石 鈴子

20111227.jpgこのごろ家事の合間合間になぜかそわそわしてしまって、なぜ?と考えたら本に飢えていることに気づいたので久しぶりに図書館へ行きました。よく晴れた日に自転車に乗った息子を追いかけながら、土手沿いの図書館までのお散歩はしあわせ。もうちょっと遠くてもいいのになと行くときはいつも思うのですが、帰り道は山盛り借りた本を抱えて後悔するのでした。
難しい本を読む気力はないと思ったので、なるべくさらっと読めそうな女の人の本ばかりたくさん借りました。

夏石鈴子さんの本は前に2冊読んであまり好きではなかったのだけど、さらっと読めたことに希望をいだいてまた借りてみました。なんとも大胆なタイトルですが、今まで読んだ中では一番好きだと思いました。
人生に迷ってる感じの派遣社員のあおばちゃん、24歳。彼女の『あの、神様。わたしのこと、お忘れじゃないですか。』という、心のお祈りが可愛くてにやにやしてしまいました。地味でたいした取り柄のなさそうなあおばちゃんですが、彼女の視点で描かれるお父さんやお母さんや同僚の福貴子さんの人物像にあたたかさを感じました。ときどき電車の中で会うだけの『ジャポニカさん』もなぜか応援したくなる。あおばちゃんはまわりの人をよく観察しているなぁ。その視点がとても優しくて、あおばちゃんの人柄がにじみ出ているという感じに好感が持てました。