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冬の読書:3

February 8, 2012 | 22:26  | 

パスタマシーンの幽霊:川上 弘美

20120208.jpg図書館にある川上さんの未読の本を全部読もうと決めて、次々借りております。こないだは川上さんと夏石鈴子さんのと一緒に、久々に長野まゆみも借りてみたのだけど、『レモンタルト 』というタイトルも装丁も素敵な本だったのに、ぶっ飛び過ぎてて前半で挫折してしまいました。え?なに?なんの前置きもなく同性愛者の話?川上弘美を読んだ後だったのもいけなかったんだと思う。こんなんだったっけか...?『野ばら』と『学校ともだち』だけを思い出に生きていこうと思いました。

それで、気を取り直してまた川上さんなんですが、クウネルの連載で何度か読んだこともあってあっという間に読み終わりました。面白かったけど、思い出そうとすると全部忘れてたりして...。独立した短篇集ですが、時折登場人物がつながっていたりして「お?」となるあたりは楽しい。おかまの修三ちゃんがとってもよかったけどな。突然のコロボックルの登場にもちょっとときめいたのですが、何度も出てくるうちになぜか疎ましく感じてしまいました。
ここ数年の川上さんの作品は順を追って読んでいないので、どれがいつ書かれたものなのかまったく知らないのですが、初期の頃の楽しい悪夢を見ているようなぞくぞく感はほとんど消えている。まめに川上作品を読みあさってる母も「最近のは全然ダメだけど、たまにちょっとましなのがあるわー」とすすめてくれます。『蛇を踏む』のような作品がまた生まれるといいな。だけども、やっぱり川上さんの文章は読んでいて安心します。

この本自体第2段らしくクウネル連載第1段『ざらざら 』というのがあって(表紙がかわいい)、修三ちゃんはすでにそっちにも登場しているらしいので、ぜひこちらも読んでみたいものです。図書館になかった気がするけど。
あと一番最後の、恋人にふられた女の子のおはなしもとても好きでした。なんかわかるぅー!ちょっと泣きながら読みました。
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