[ 息子に読む本 ]  Archive

きれいなお母さん

September 11, 2010 | 17:59  | 

おおかみと七ひきのこやぎ:グリム童話, フェリクス・ホフマン (絵), せた ていじ (訳)

20100911.jpg里帰り中、おばさんの家で読んだ絵本。

グリム童話なんてこども以来、とんと縁がなく、読みながら「あ、この話なんか知ってる気がする!」と言ったら笑われました。「当たり前でしょ」だって。そうですよねー。
こういう昔からのおはなしも、子どもたちに聞かせてあげなくては。

おばさんが「このやぎのお母さん見て!立ち姿がめっちゃ上品やろ!」と言っていたのですが、確かにものすごく品があってきれい。
東京に戻ってからもその立ち姿が忘れられず、自分のお誕生日プレゼントとして買ってしまいました。
本屋でこの本を探していたとき、同じ本がいろんな出版社から出ているのを見ましたが、この本の絵ほどきれいでおはなしにぴったりくるものは他にありませんでした。繊細な線画や渋めの色調がほんとうに綺麗です。

それにしても上品な立ち居振る舞いとは裏腹に、おおかみのおなかをじょきじょき切り開く勇敢なお母さん。
おばさんがいとこのしんちゃんに初めて読み聞かせたとき、最後の「おおかみ、しんだ!」のところを威勢よく読んだら、しんちゃんはおおかみがかわいそうで号泣してしまったそうな。なんてかわいい。
うちの子たちにもできるだけ大きな声で読み聞かせてみたけど、まったく動じませんでした。

「ぱ」「ぴ」「ぷ」「ぺ」「ぽ」

July 3, 2010 | 00:20  |  ,

おなら:長 新太

おなら:長 新太前にも書いた、五味太郎さんの『みんなうんち』とちょっともめたらしい『おなら』。これも次男のお誕生日にもらいました。本のプレゼントってほんとにすてき。

お誕生日には全部で3冊の絵本をもらったのだけど、そのうちこれは次男へというより長男向けでした。それを狙ってリクエストしたのだけど、次男の方もとても気に入っています。
ネコのようなヘンなペットが出てきて「ぱ」「ぴ」「ぷ」「ぺ」「ぽ」とおならするところでいつもふたりが大騒ぎして、なかなか次のページへ進めなくなってしまいます。
だけどもおならの仕組みがわかって、わたしもちょっと勉強になりました。

おしりのぞうさん

July 2, 2010 | 00:14  |  ,

みんなびっくり:長 新太

みんなびっくり:長 新太これも次男のお誕生日プレゼントにもらいました。
とても古い本だけど、わたしは読むのも初めて。どっちかというと、長さんの作品はあたらしいものの方が物語がしっかりとしていて好きなのだけど、これはちゃんと起承転結があっておもしろかったです。

いたずらこざるがやってきて、ぞうのおしりにぞうの顔を描いてしまいました。ぞうはそれに気づきませんが、前にも後ろにも顔のあるぞうにみんなはびっくり。こわくなって逃げてしまいます。なんでだかわからずになんだか寂しくなってしまうぞうさん。

読んでいるとぞうさんが気の毒になってしまうのだけど、寂しそうにしているのにおしりに顔があって笑い泣きしてしまいました。

チョコレートパン

July 1, 2010 | 00:11  |  ,

チョコレートパン:長 新太

チョコレートパン:長 新太先日、4歳の誕生日を迎えた次男へ、母と妹が合同で絵本を数冊プレゼントしてくれました。
「今年は実用的なものを贈ろうと思うけど、なにがいい?」と聞かれたけど、いくら考えても長さんの絵本しか思い浮かばなかったもので...。
長さんの本は無限にあるので収集していると収拾がつかなくなりそうですが、それでも数ある中の目立たない作品は、気づくと絶版になってしまっていそうでついつい。あぁ、トリとぼく...。

チョコレートの池にパンがやってきて入ります。そしたらチョコレートパンの出来上がり。パンではないものたちもぞろぞろやってきます。

それだけのおはなしだけど、絵を見ているだけで楽しいです。長男は「かえるとカレーライスみたいだ」と言っていました。次男はチョコレートパンが食べたいと言っていた。わたしもー。

くいしんぼうさぎ

June 8, 2010 | 00:05  | 

くいしんぼうさぎ:せな けいこ

くいしんぼうさぎ:せな けいこおばけのてんぷら』といつもセットで読んでーと言われる本です。
うさぎシリーズのこんな本があったなんて知らなかったーと思いながら買った本でしたが、2004年に初めて出版されたようです(おばけのてんぷらは1976年)。

あるところにとても食いしん坊のうさぎがいて、いろんなところでごちそうをみんな食べてしまうので、誰からも呼ばれなくなってしまいました。かわいそうに思ったなぁちゃんが自分のおうちに呼んで、ごちそうをたくさん食べさせてあげたのですが、食べ過ぎて太ってしまったうさぎは地面にめり込んで地球の反対側に行ってしまします。

そんな無茶な...という展開ですが、予想通りこどもたちには大ウケでした。うさこにそっくりだけれど、メガネをかけていないからうさこではないのかな。
せなけいこさんの絵本は、他にも『ねないこだれだ』や『いやだいやだ』も買ってみたのだけど、こういう知育っぽいのはうちではまったくウケません。お説教の苦手なわたしのせいかも。
ナンセンスな絵本ばかりで大きくなっていく息子たち...。ちゃんと立派な大人になれますように。

べろべろば〜

June 7, 2010 | 00:02  | 

おばけのてんぷら:せな けいこ

おばけのてんぷら:せな けいこわたし自身も小さい頃から慣れ親しんだおばけのてんぷら。
長男が小さい頃に、母がビデオ絵本というのを図書館で借りてきてくれました。おばけのてんぷらをキタローが朗読しているものだったのだけど、読み方が面白くて繰り返し見ました。
その後絵本を買って、キタロー風にわたしが読み聞かせ続けているのですが、いまとなっては次男の大のお気に入りの絵本です。
トイレトレーニング中に読んであげたからか、トイレに行くたび(う◯ちが出るまでの間)読んでーと言います。この子は大人になっても、もよおすたびこの本を思い出すのではないかしら。

わたし自身は、うさこの間抜けさに少し苛立ちながら読んでいた気がするのだけど、いま読むとマイペースでピュアなうさぎだなと思いました。
こどもたちはおばけが小さくなるところと、おいしそうにてんぷら食べているところが好きみたい。こんな風に揚げたものを片っ端から食べていけばおいしいだろうなぁ。お味噌汁やご飯をよそったりテーブルに並べたりせずに、こんなふうに立喰すればわたしも楽だ。

クルマ的思考

June 6, 2010 | 09:19  |  ,

ねむる:長 新太

ねむる:長 新太晩年期の長さんの作品はピンクやオレンジなど色使いが鮮やかなものが多いですが、『ねむる』は黒・青・黄色の多色刷りでぱきっとしています。うちにある長さん絵本の中でも黒が際立ってちょっと目立つ存在です。

「ねむる」ことについて研究している男の子のおはなし。夜中に目が覚めたら枕と布団が「グー」と寝ていたり、朝トイレに入ったらトイレが「スー」と寝ていたりします。「椅子や机にも魂があると思う」とおっしゃっていた、長さんの思想が垣間見えるようです。
だけれど、学校でそのことについて聞いてみると、先生は「じゃあ夢のことも研究してみたら」とつまらないことを言うんですね。そのあとには子守唄の研究もしたらなんて言われて、「ぼく」は自信がなくなって寝てしまうのですが、さりげなく書かれているけどちょっと切なくなりました。
子どものこんなすてきな発想には、もっと耳をかたむけるべきですね。

うちの子どもたちも、エンジンの止まっているクルマを見ると「寝ているね」と言います。次男は毎朝登園の途中に会うクルマにあいさつしたりしているのですが「あのマーチ、なんて言ってる?」などと聞いてくるので、面白い答えを返すのにこちらも必死です。でもたいてい余裕のない場合が多く「早く行かないとバスが来ちゃうよーって言ってる」なんて、親の都合でしかないような返答をしてしまいます。反省反省。

ムニャムニャ

March 2, 2010 | 18:22  |  ,

ムニャムニャゆきのバス:長 新太

ムニャムニャゆきのバス:長 新太はるかかなたより、ムニャムニャゆきのバスがやってくる。「ベエーベエー」とブザーの音がして、誰かがおりてくるみたい。

降りてくるのは、海のさかなや三角定規や徳川家康などなど...。凡人にはとうてい思いつきそうにないものたちが次々と降りてきて、ページをめくるたびにドキッとしてしまいます。それにしても、大阪のおばちゃんもびっくりしてしまいそうな大胆な色使い。
うちでは長男には大ウケだけれど、次男は真顔で見ています。三角定規とか、わからないかな。

ところでムニャムニャってどんなところでしょう?気になるけど、わからないからおもしろいんだって。そんなことをきいてはイケマセンイケマセン。
最後のページ、大好きです。

さかなたちの旅

March 1, 2010 | 15:39  |  ,

ノンビリすいぞくかん:長 新太

ノンビリすいぞくかん:長 新太小学校低学年向けの、ルビと挿絵付きの本です。
小学生の頃好きだった記憶があって、懐かしくて久しぶりに読んでみました。内容はまったく覚えていなかったんだけど、予想以上のナンセンスに脱力です。

水族館にいるらしい魚ごとの短編になっているのですが、水族館でのエピソードはほとんどなくて、タコがジャイアンツの試合を見に行ったりフグが刑事ドラマの撮影に混じってしまったりと、かなりぶっ飛んだ内容です。わたしはたしか、これで読書感想文を書こうとしてダメ出しされた記憶が...。

最近までわたしの本棚に並べてあったのだけど、いつの間にか長男のお気に入りになってしまいました。一度試しに読んであげたら思った以上にはまった様子。確かに、男の子が大喜びしそうな内容なのです。ところどころにコマ漫画があるのも、少年の心をくすぐるのかもしれません。
わたしはさすがに、ここまでくると大喜びはできないかしら。おもしろいんですけどね。谷川俊太郎さんが「長さんの文章は、ナンセンスすぎて時々不安になる」というようなことをなにかの対談でおっしゃっていたけど、それにすごく納得しました。別の本ですが、『ブリキのおまるにまたがりて 』を読んでいると、もうほんとに不安になってしまいます。むふふ。

でました

July 16, 2009 | 12:41  |  , ,

ちへいせんのみえるところ:長 新太

ちへいせんのみえるところ:長 新太昨日の夜、読んだ絵本です。
数年前、わたしは先に原画を見たのですが、あまりの不思議さにいったいどんな内容なのか気になり、すぐに絵本を買いました。でも実際に読んでみても「こんなのあり?!」といった感じ。

地平線の広がる野っぱらで繰り広げられる思いもよらない物語。脳みそがびっくりしてしまいますが、突如現れるなにかの気配や、そのあとの静けさまでも不思議と伝わってきます。
それにしてもこんな本のどこがおもしろいんだろう?と思わないでもないのですが、こどもたちに読んであげると大喜びするのでした。そしてその様子を見て、わたしもやっぱり大喜びしてしまうのでした。次男の方は、読んだあとで必ずわたしから絵本を奪って、最初から読み直します。字は読めませんが、昨晩はいちいち「でまった!」と叫びながら読んでおりました。

しかし長さんはこの絵を一枚一枚描いたのですね。きっとすごい速さで描いたに違いないけど、制作中に不安になったりしなかったかしら?とか、余計な心配をしてしまいました。こういう絵本が認められるのも長さんでこそと思うのですが、もっともっとナンセンスな、素敵な絵本作家が増えてくれるとうれしいなぁと思うのでした。
Amazonのイメージのところに、裏表紙に長さんのサインの入った画像が掲載されています。たこのイラストが「でました」しています。こんなサインをもらった方、幸せ者だなぁ。
12345