チョップ

レモンの塩漬けでマリネしてオーブンで焼いて食べたけども、柔らかくてため息が出るほどおいしかった。ラム嫌いのだんなさんもラムのにおいにまったく気づかなかったぐらい。
もう1回食べたいなぁ。ラゾーナに行く度に肉屋でキョロキョロしてしまいそうだけど、そんなに安くもなかったので食い意地との戦いになるだろう。
映画の方も更新してます。「のんびりしすぎて2ヶ月ぶりぐらいになっちゃったわ」と思ったけど、前の記事を見たら半年以上前だった。こわいこわい。時間に置いていかれてる(といつも言いつつすぐ忘れる)。
夏じたく

日曜日は気が緩んだのか急に高熱が出ましたが、いちにちなにもせずにうなされながら寝ていたら夜にはなんとか復活。翌日は元気もりもりになったので、全身汗まみれになってエアコン3基を掃除しました。起動させるのも恐ろしいぐらい汚れてましたがぴかぴかになりました。
今日も予報に反していいお天気だったので、また汗まみれになってベルの散髪をしました。自分でカットするのは久しぶりだったのでものすごく時間がかかってしまった。すっかりたるんできた皮膚を傷つけないよう、おまたや指の間の毛も苦労してカットして、ベルがもう1匹つくれるほどの毛がベルから離れました。毎度のことながら、毛を捨てるのがもったいない...といいつつ捨てちゃったけど。
ちょっと前のお茶の水ハカセにジョージさんが出ていて(あ、所さんのことですが、長男がそう呼ぶので定着してしまった)、小夏のヘタをナイフでくりぬいてそこからちゅうちゅうするとうまい!と皆に伝授していたのですが、それがいまうちで流行っています。親子で超真剣にちゅうちゅうしてます。めちゃくちゃおいしいです。
ぼくとベル

ぼくとベル
久しぶりに見てみるとものすごく新鮮。
今ならブログでささーと出来ることを、一生懸命アナログな作業で仕上げていて泣ける。こんなコンパクトなのもMovableTypeでつくったらかわいいかもな。
今日のベルもひたすら前後にしか移動できない仕様がいい。使いにくいミニアイコンも。
日記の方は、息子の成長記録というより息子視点でのわたしの日記なんですが、自分でいうのもなんだけど結構おもしろいです。特に夫婦喧嘩のことなんかは一生懸命冷静に書いていてなかなか笑えます。客観的に自分を見てみることは、いろんなことにおいて大切かもしれない。
もう更新することはないと思うけど、いい思い出になりますな。
くいしんぼうさぎ
くいしんぼうさぎ:せな けいこ

うさぎシリーズのこんな本があったなんて知らなかったーと思いながら買った本でしたが、2004年に初めて出版されたようです(おばけのてんぷらは1976年)。
あるところにとても食いしん坊のうさぎがいて、いろんなところでごちそうをみんな食べてしまうので、誰からも呼ばれなくなってしまいました。かわいそうに思ったなぁちゃんが自分のおうちに呼んで、ごちそうをたくさん食べさせてあげたのですが、食べ過ぎて太ってしまったうさぎは地面にめり込んで地球の反対側に行ってしまします。
そんな無茶な...という展開ですが、予想通りこどもたちには大ウケでした。うさこにそっくりだけれど、メガネをかけていないからうさこではないのかな。
せなけいこさんの絵本は、他にも『ねないこだれだ
ナンセンスな絵本ばかりで大きくなっていく息子たち...。ちゃんと立派な大人になれますように。
べろべろば〜
おばけのてんぷら:せな けいこ

長男が小さい頃に、母がビデオ絵本というのを図書館で借りてきてくれました。おばけのてんぷらをキタローが朗読しているものだったのだけど、読み方が面白くて繰り返し見ました。
その後絵本を買って、キタロー風にわたしが読み聞かせ続けているのですが、いまとなっては次男の大のお気に入りの絵本です。
トイレトレーニング中に読んであげたからか、トイレに行くたび(う◯ちが出るまでの間)読んでーと言います。この子は大人になっても、もよおすたびこの本を思い出すのではないかしら。
わたし自身は、うさこの間抜けさに少し苛立ちながら読んでいた気がするのだけど、いま読むとマイペースでピュアなうさぎだなと思いました。
こどもたちはおばけが小さくなるところと、おいしそうにてんぷら食べているところが好きみたい。こんな風に揚げたものを片っ端から食べていけばおいしいだろうなぁ。お味噌汁やご飯をよそったりテーブルに並べたりせずに、こんなふうに立喰すればわたしも楽だ。
クルマ的思考
ねむる:長 新太

「ねむる」ことについて研究している男の子のおはなし。夜中に目が覚めたら枕と布団が「グー」と寝ていたり、朝トイレに入ったらトイレが「スー」と寝ていたりします。「椅子や机にも魂があると思う」とおっしゃっていた、長さんの思想が垣間見えるようです。
だけれど、学校でそのことについて聞いてみると、先生は「じゃあ夢のことも研究してみたら」とつまらないことを言うんですね。そのあとには子守唄の研究もしたらなんて言われて、「ぼく」は自信がなくなって寝てしまうのですが、さりげなく書かれているけどちょっと切なくなりました。
子どものこんなすてきな発想には、もっと耳をかたむけるべきですね。
うちの子どもたちも、エンジンの止まっているクルマを見ると「寝ているね」と言います。次男は毎朝登園の途中に会うクルマにあいさつしたりしているのですが「あのマーチ、なんて言ってる?」などと聞いてくるので、面白い答えを返すのにこちらも必死です。でもたいてい余裕のない場合が多く「早く行かないとバスが来ちゃうよーって言ってる」なんて、親の都合でしかないような返答をしてしまいます。反省反省。
5月の思い出
やりたい事とやらなきゃいけない事の狭間
その黒いことは寒天だ
ガドルフの百合:宮沢 賢治(著)、ささめや ゆき(絵)

ささめやさんにとっては、これが初めての絵本のお仕事だったそうです。その時の苦労話は何度読んでも飽きません。
「ストーリーは何度読んでもわからなかった」とささめやさんも言っているけど、わたしもやっぱりわかりませんでした。これも調べてみるといろんな説がぞろぞろと出てくるのだけど、そればかり見ていると本来の本の存在を忘れてしまいそうなのでもう見ない。
物語というよりほとんど詩のようなのですが、繰り返して読むうち、ことばの不思議さや表現に魅了されていくようです。
「ハックニー馬のしっぽのような、巫山戯た(ふざけた)楊の並木と陶製の白い空との下を、みじめな旅のガドルフは、力いっぱい、朝からつづけて歩いて居りました。」
久しぶりに読んでみたらこの最初の一文に妙にときめいてしまいました。どこからどこへ行くのか、なんのための旅なのかわかりませんが、ガドルフはとてもつらそうです。それだけど、ささめやさんの描くガドルフの姿はグレーの背景の中をいきいきと歩いていて、それがヘンに合っていてとてもいいなと思いました。『曖昧な犬』なんかはどう見ても笑っているし、ガドルフもこの犬を見て元気づけられたのかも。
ストーリーは難解だけど、雨にぬれた大きな黒い家のことを『黒い寒天』と表現したり、とても不思議だけど、その描写は独特で鮮烈です。一度読むと、そのことばがぐるぐる頭の中をめぐるよう。
電光に閃く百合の様子は、絵にもことばにもとても力がありました。ささめやさんてすごいなぁとあらためて思いました。
百合の花は折れてしまっても、これまでの苦しみから開放されたように再び旅を始めるガドルフの姿に、不思議と勇気が湧いてくるのでした。
銀河鉄道の夜
銀河鉄道の夜 (画本宮沢賢治):宮沢 賢治(著)、小林 敏也(絵)

どんぐりと山猫と同じ感覚で読み始めましたが、思ったより難しくてとても時間がかかりました。昔読んだことがあったつもりだったけど、あれは子供向けに編集されたものだったのかも。
ふがいなくも途中で挫折しかけて、アニメーションの『銀河鉄道の夜
天空から視線が降りてくるようなオープニングは、サントラの迫力もあっていつも鳥肌立ってしまいます。他のシーンも、音楽を思い出すだけで涙が出てしまう。
そんなので、本を読んでいても自然と頭の中で細野晴臣が流れてくるのですが、映画のおかげもあって最後まで読むことができました。
ウィキペディアやその他いろいろなサイトで、あの部分はこれこれこういう意味があるとかあれこれ解析していてとても勉強になりますが、わたしがやると頭が割れてしまうのでやめます。
わたしは、病気のお母さんとジョヴァンニが交わすことば、また汽車の中での鳥捕りや難破船の青年との会話がとても印象に残りました。
鳥捕りはジョヴァンニの切符を見てとても感心したりしていたけど、鳥捕りは瞬時に汽車から降りたり乗ったりできるのに、天上までは行けずに永遠にあそこで鳥を捕っているのかしらと思うと気が遠くなる。生前中にたくさんの鳥を殺して、死に切れないでいる存在なのかな。このへんのことをもっと知ろうとするとどんどん深みにはまりそうなので、何度も読みなおして自分で考えるのが一番かもね。
難破船の青年のことばは何度読んでも胸に突き刺さります。「ただいちばんのさいわいに至るためにいろいろのかなしみもみんなおぼしめしです」
そんな風に清らかなこころを持って生きてみたいと思うけど、ふと我に返って欲ばかりの自分にがっかりしてしまいます。
この本と一緒に、『セロ弾きのゴーシュ
└ Kabachan (09/16 9:50 AM)
└ kenken (09/17 10:05 AM)
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└ myurica (02/14 4:42 PM)
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